沖縄を除く日本に生息する恐怖の毒蛇です。
なお、沖縄にはマムシを凌ぐハブという毒蛇がおりますが、
それでも、マムシの毒性は量は少ないがハブよりも強く、ハブの2〜3倍はあるとされています。
日本マムシの毒は出血毒の一種です。その成分と毒作用は以下の通りです。
★ブラジキニンを遊離する酵素⇒末梢血管の血管拡張を行い、血圧は降下。
★ホスホリパーゼA2⇒溶血作用に関与。
★トロンビン様酵素⇒細胞膜を溶解する酵素や血液凝固系に作用。
★アリルアシダーゼ、エンドペプチダーゼ⇒タンパク質分解酵素、咬傷部の骨格筋変性に作用。
★出血因子⇒毛細血管に作用し、強力に体内出血を誘発。
マムシの生態
食性は動物食で、小型の哺乳類、小型爬虫類、両生類等を食す。
平地や山地の森林、藪に住む。水場周辺に多く出没し、
水田や小さな川周辺で見掛ける。時々、人間が作業する周辺の田畑にも出没する。
本来は夜行性だが、冬眠直前や直後の個体、妊娠中のメスは日光浴のため昼間に活動することもある。
一年間のマムシ被害
年間約3,000人が被害を受け、死者は5〜10名程度。
大変な被害者数です。一年間に多くの方が被害にあわれているのです。
症状
20〜30分後に激しい疼痛、出血、腫脹がある。
1〜2時間後には、皮下出血、水泡形成、リンパ節の腫脹と圧痛や、発熱、めまい、意識混濁などがおきる。
1時間以上経過しても、疼痛・腫脹がおきない場合は、毒素が注入されなかった可能性がある。
重症な場合、体液減少性ショック、血圧低下、眼筋麻痺による霧視・複視・視力低下がおきる。
腫脹部に筋壊死を生じることもあり、死亡例の多くは受傷後、3〜4日後に集中している。
野山でお仕事される方や散策される方、ハイカーの皆さんマムシ(蝮)には心して注意してください。